相模原市緊急雨水対策事業実施計画の策定について
雨水による浸水被害の状況や実態調査の結果などを踏まえて、対策が必要な 24箇所を抽出し、平成27年度から36年度までの10年間で計画的に被害 の解消を目指す「相模原市緊急雨水対策事業実施計画」を別添のとおり策定し ましたので、お知らせします。
1 計画策定の目的等
市では、平成23年度に「改定・相模原市雨水対策基本計画」を策定し、雨 水対策の計画期間を緊急対策、中期対策及び長期対策の3段階に設定すること により、緊急性の高い事業を効率的に推進しています。
本実施計画は、3段階のうちの緊急対策について詳細な検討を行い、雨水管 の整備を始めとするハード面の整備や道路改修等の土木対策を複合的に講じ ることにより、浸水被害の解消を目指すものです。
2 計画の概要
(1)対策実施箇所
「改定・相模原市雨水対策基本計画」に位置付けた対象箇所など96箇所 について改めて詳細に調査し、そのうち24箇所を「対策実施箇所」として 早期の事業着手に向けて取り組みます。
(2)対策方法
事業費等の制約がある中で確実に効果を上げる必要があることから、優先 順位を定め、次に掲げる方法で対策を講じます。
ア 雨水管の整備 15箇所 (概算事業費77.15億円) イ 道路の改修 4箇所 ( 同 1.70億円) ウ 雨水ますの設置等 5箇所 ( 同 0.04億円)
(3)その他
今後の土地利用状況や降雨傾向の変化等に対応するため、緊急対策の期間 内であっても随時見直しを行うことにより、実態に即した対策を講じていき ます。
<問い合わせ>
都市建設局土木部下水道経営課 直通042(769)8268
平 成 2 6 年 1 2 月 2 日 相 模 原 市 発 表 資 料
改定・相模原市雨水対策基本計画
相模原市緊急雨水対策事業実施計画
平成27年度∼平成36年度
平成26年12月
相模原市 都市建設局 土木部
1 計画策定の背景と目的
本市の雨水対策事業は、市制施行以来の急激な都市化に伴う排水路整備に始まり、昭 和40年代後半に都市下水路整備に着手した後、昭和50年代にピークを迎えました。 その間、事業に長期間を要する河川改修や、雨水管の整備を補完するための雨水調整 池の整備にも着手をし、飛躍的に浸水被害の解消が進みましたが、更なる都市化の進展 に伴う流出量の増加と保水機能の低下に起因する新たな浸水被害が発生しています。
このため、平成16年度に「相模原市雨水対策基本計画」を策定して浸水地域の対策 に取り組んできましたが、その後の津久井地域との合併や局地的集中豪雨の規模拡大等 に対応するため、平成23年度に緊急対策、中期対策及び長期対策の3段階の計画期間 を設定した「改定・相模原市雨水対策基本計画」(以下「改定基本計画」といいます。) を策定し、緊急性の高い事業を効率的に推進しています。
本計画は、3段階のうちの緊急対策として改定基本計画に位置付けた緊急雨水対策事 業箇所について詳細な検討を行い、必要な対策を講じることにより、浸水被害の解消を 目指すものです。
2 計画の位置付け及び計画期間
本計画は、「相模原市下水道ビジョン」に掲げる重点施策の一部の具現化を図るもので あり、改定基本計画の緊急対策に相当しています。
この緊急対策の期間は、平成27年度から平成36年度までの10年間とし、期間内 に浸水被害を軽減・解消することを最優先とし、雨水管の整備を始めとするハード面の 整備や道路改修等の土木対策を複合的に講じることにより、目的を達成することとして います。
また、土地利用状況や近年の降雨傾向の変化等に対応するため、緊急対策の期間内で あっても随時見直しを行うことにより、実態に即した対策を講じていきます。
図 計画の位置付け
3 本計画の対象箇所
当初の基本計画に位置付けたが未完了であった15箇所に、改定基本計画で新たに緊 急雨水対策事業箇所として位置付けた79箇所と、改定基本計画策定後に浸水被害が発 生した2箇所を加えた96箇所を本計画の対象箇所としました。
これらの対象箇所について、全て現地調査及び既存資料に基づき、地形、浸水や道路 冠水の履歴、市民等からの要望の有無、道路排水や下水道の整備状況などの諸元を整理 しました。
4 対策実施箇所
対象箇所を改めて詳細に調査した結果、排水構造物の維持補修を継続実施していくこ とにより浸水被害の軽減・解消が図られる箇所が45箇所、雨水管や雨水ます等の整備 を行い対策済となっている箇所が18箇所、私道での冠水などの土木対策外等と判明し た箇所が9箇所あり、これらを除いた24箇所を「対策実施箇所」に位置付け、早期の 事業着手に向けて取り組みます。
表1 本計画の対象箇所内訳(箇所) 対象箇所 96
対策実施箇所 継続実施 対策済 土木対策外等
24 45 18 9
5 対策方法
24箇所の「対策実施箇所」において、浸水被害状況の再確認を行うとともに、10 年の期間内に浸水被害を軽減・解消することを最優先とし、事業費や事業期間等の制約 がある中で確実に効果を上げる必要があることから優先順位を次のとおりとし、雨水管 の整備を始めとするハード面の整備や道路改修等の対策を推進します。
【優先順位】
① 床上浸水の軽減・解消
② 床下浸水の軽減・解消
③ 道路冠水の軽減・解消
5. 1 雨水管の整備
雨水管の整備が必要な「対策実施箇所」は表2−1に掲げる15箇所とし、その事 業費として77.1億円を見込みます。
これらの箇所は、地形的に窪んでおり雨水が滞水しやすく、既存の雨水対策施設の 流下能力が不足していることから、雨水管の整備による抜本的な対策が不可欠です。
なお、対策中である南区相南では、浸水被害の早期解消を図るため、通常は下流か ら施工する下水道整備を上流から施工し、その管内に雨水を一時貯留する計画として います。今後も必要に応じて、こうした一時貯留や浸透施設などの複合的対策を講じ ていきます。
2
表2−1 対策(雨水管の整備) 優先
順位 カル テNo
被害状況 所在 対策方法 対策年度
※1
事業費
浸水被害が想 定される戸数
※2
①
3 85
床上浸水
南区大野台、 古淵
雨水管(幹線)整備 着工(H27)⇒ 完成(H30)
4.9億円 230戸
100 床上浸水 南区相模台 雨水管(幹線)整備
着工(H27)⇒
完成(H27) 1.1億円 27戸 21 床上浸水 緑区太井 雨水管整備
着工(H27)⇒
完成(H28) 1.4億円 39戸 28
29 60
床上浸水
南区上鶴間
(3箇所) 雨水管(幹線)整備
着手(H27)⇒
完成(H33) 6.2億円 92戸
②
1 床下浸水 南区当麻 雨水管(幹線)整備 着工(H28)⇒ 完成(H33)
11.0億円 23戸
4 床下浸水 南区東大沼
雨水管(幹線)整備 着工(H28)⇒ 完成(H28)
2.7億円
29戸 雨水管整備
着工(H29)⇒
完成(H29) 0.7億円
③
26 道路冠水 南区上鶴間 雨水管(幹線)整備 着工(H30)⇒ 完成(H34)
29.1億円 ―
15 道路冠水 南区鵜野森 雨水管整備 着工(H36)⇒ 完成(H36)
0.4億円 ―
101 道路冠水 南区新戸 雨水管(幹線)整備
着工(H35)⇒
完成(H36) 3.2億円 ― 計12箇所 60.7億円 440戸
*対策中の箇所
カルテNo 被害状況 所在 対策方法 対策年度
※1
事業費
浸水被害が想 定される戸数
※2 2 床上浸水 南区相南
雨水管(幹線)整備 一時貯留
着工(H26)⇒
完成(H28) 8.8億円 87戸 38 床下浸水 中央区松が丘 雨水管整備 着工(H25)⇒
完成(H27)
0.5億円 23戸
44 道路冠水 緑区城山 雨水管(幹線)整備
着工 (H25)⇒ 完成(H36)
7.1億円 ―
計3箇所 16. 4億円 110戸
合計15箇所 77.1億円
※ 1 着手は設計委託、着工は工事の始まりを示す。 ※ 2 浸水被害が想定される戸数:シミュレーションにより、降雨強度
51.1mm/hrで浸水深0.2m以上0.5m未満となることが想定される戸数。
3
5. 2 道路の改修
道路の改修により対応する「対策実施箇所」は次の4箇所とし、事業費を1.7億円 と見込みます。
これらの箇所は、雨水管の整備に相当の期間と莫大な費用が必要となることから、即 効性及び費用対効果の高い対策として、道路管理者と連携を図るものです。
表2−2 対策(道路の改修) カ ル
テNo 被害状況 所在 対策方法 対策年度 事業費
雨水管の整備を行った場合 延長 事業費
76 道路冠水 中央区上溝 道路排水施設の改修等 H28・H29 0.1億円 413m 1.6億円
66 道路冠水 緑区三ケ木 道路排水施設の改修等 H28・H29 1.1億円 319m 3.5億円
49 道路冠水 緑区川尻 雨水浸透施設の設置等 H30 0.2億円 502m 8.9億円
56 道路冠水 緑区若柳 道路排水施設の改修等 H31 0.3億円 292m 1.1億円
計4箇所 1.7億円 1,526m 15.1億円
5. 3 雨水ますの設置等
雨水ますの設置等により対応する「対策実施箇所」は次の5箇所とし、事業費を0. 04億円と見込みます。
これらの箇所は、排水施設等が整備されているものの、浸水被害の原因として雨水ま す等の数が不足していることから、雨水ます等の追加による既存施設の機能向上を図る ものです。
表2−3 対策(雨水ますの設置等) カ ル テ
No 被害状況 所在 対策方法 対策年度 事業費
7 床上浸水 南区西大沼 雨水ます設置
H27 0.04億円 39 床下浸水 中央区田名 雨水ます設置
30 床下浸水 南区南台 グレーチング設置
46 道路冠水 緑区向原 雨水ます設置
27 道路冠水 緑区下九沢 雨水ます設置
計5箇所 0.04億円
4
6 概算事業費
対策実施箇所24箇所の概算事業費として、合計で79億円を見込みます。
浸水被害対策には多額の事業費を要することから、道路管理者との連携を図るととも に、雨水管整備の実施時期を精査することにより支出の平準化を図ります。
対策別及び年度別の事業費内訳は、次のとおりです。
表3−1 対策別事業費の内訳
(億円) 対策方法 事業費
内訳
国庫補助金 起債 一般財源 雨水管の整備 77. 15 33. 54 43. 53 0. 08
道路の改修 1. 70 1. 70
雨水ますの設置等 0. 04 0. 04
合計 78. 89 33. 54 43. 53 1. 82
表3−2 年度別事業費の内訳
(億円) 区 分 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 合計 事業費 8. 98 11. 22 5. 20 13. 72 14. 51 10. 73 5. 50 0. 98 3. 85 4. 20 78. 89 内
訳
国庫補助 3. 52 4. 70 1. 56 6. 01 6. 39 4. 83 2. 47 0. 44 1. 73 1. 89 33. 54 起 債 5. 42 6. 39 2. 57 7. 43 7. 82 5. 90 3. 03 0. 54 2. 12 2. 31 43. 53 一般財源 0. 04 0. 13 1. 07 0. 28 0. 30 0. 00 0. 00 0. 00 0. 00 0. 00 1. 82
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